2018年9月16日

星と温泉と鉄鉱石の里 ③チャツボミゴケ公園

尻焼温泉から車で山中の細い道を縫うように走ると、30分ほどでチャツボミゴケ公園の駐車場に到着します(平成30年8月上旬、群馬県中之条町)。
受付で入園料を支払い、随時やってくる園内専用バスに乗り換えます(入園料500円、別途園内専用バス協力金100円)。
来園者の増加に伴い、上記のとおり最近システムが変わったようです。
園内専用バスを降りて、砂利の坂道を約300メートル登ると、チャツボミゴケが群生する穴地獄の光景が広がります。

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観光パンフに載っている写真のような、緑一色の光景を期待していたのですが……
猛暑&旱天続きのせいか、殆どの苔が茶色に焼けていて、残念でした。
ここは、日射しが弱い季節に訪れるべき場所なのかも知れません。

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周囲には濃厚な硫化水素臭が漂っています。
強酸性(ph2.8)の鉱泉が湧出しているためです。
そう、チャツボミゴケは、世にも珍しい強酸性火山性水域に生息する特異な苔なのです(公式パンフより)
現在は公園として整備されているチャツボミゴケ公園ですが、かつては国内2位の生産量を誇る群馬鉄山でした。
その名残は、穴地獄の「穴」や、下流の滝が「褐色」であることから窺えます。
ここで産出された鉄鉱石が、旧太子駅のホッパーで貨車に積み込まれ運ばれていったのですね。

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穴地獄からの帰り道、展望台から望んだ湯滝です。

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草津温泉からも車で30分ほど。
苔好きの方もそうでない方も、是非訪れていただきたいチャツボミゴケ公園です。
その後、暮坂峠方面に移動し、中之条山の上庭園でオミナエシなどの花々を観賞しました(旧「花楽の里」、無料)。ここは、お土産コーナーも充実しています。

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そろそろお昼時。
暮坂峠の麓にある手打蕎麦処「くれさか」で絶品のお蕎麦(十割蕎麦と二八蕎麦の合い盛り)をいただきました。

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1泊2日の温泉旅行。
心身ともリフレッシュして帰京しました。
また、明日から働きます。
〔終〕


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