2018年4月28日

城下町人吉 ③願成寺と寿福酒造場

人吉旅館の朝は深い川霧で明けました(平成30年3月中旬、熊本県人吉市)。
旅館の方が「霧の出る朝は晴れますよ」とおっしゃっていたとおり、朝食を済ませた頃には快晴に(^^)/。
チェックアウトを済ませ、まずは城下の東端にある願成寺を訪れました(拝観自由)。
願成寺は、相良家の菩提寺で歴代の墓所もあります。
広大な墓所のはずれに、何故か石田三成ら西軍諸将の供養墓があります。

画像

関ヶ原の合戦当時、相良家当主・頼房は西軍につき、大垣城を守備していました。
そこへ西軍の敗報が届きます。頼房は同僚の秋月種長、高橋元種と謀って、他の同僚諸将(熊谷直盛、垣見一直、木村勝正ら)を殺害し、大垣城を開城して東軍へ投降したのです。
この功績?で相良家は本領安堵となった訳ですが、頼房は相当寝覚めが悪かったようで、自らの菩提寺である願成寺に、殺害した諸将と西軍の事実上の総帥・石田三成の供養墓を建立したと云われています。
次に向かったのは、球磨焼酎「武者返し」(米焼酎)で有名な寿福酒造場さんです。
ビジュアル系T君のバイト先「だけん」さん(東京・八丁堀にある南九州料理と焼酎のお店です。)を通じて見学を予約してもらっていました。
予約の時間にはだいぶ早かったのですが、快く酒造場の内部を案内していただきました。

画像

寿福さんは、一言でいうと、こだわりの焼酎蔵です。
昔ながらの「常圧蒸留」を守り続けていたり、全工程が手作業であったり、原料が地元産新米「ヒノヒカリ」100%であったり……。
当日も、橙とビジュアル系T君のために、発酵中のカメ(上の写真)の蓋を開いて撹拌させてもらったのですが、いったんカメの蓋を開けた場合には、カメの周りを全て拭き取り消毒するそうです。
全てに手を抜かない……。本当に頭が下がります。
ありがとうございました。

画像

さて、昼時でお腹も空いてきました。
寿福さんに教えていただいた「ま心」さんで、ビジュアル系のT君と二人、美味しいちゃんぽん(野菜たっぷり。濃厚スープに麺が絡みます!)と餃子を食しました。
但し、1時間待ちでした……(´д`)
帰路も鹿児島空港から。
若干時間が余ったので、肥薩線の嘉例川駅に立ち寄り、しばし郷愁にひたりました。

画像

(駅舎は、国登録有形文化財です。)

画像

さて、橙としては、下諏訪、白布、人吉と、結局3週連続の温泉となりました。
このツケは、確実に橙の本業スケジュールを圧迫し、3月末から4月中旬に掛けて橙を無休に追い込むことになります……。

最後に、ビジュアル系ロックシンガーのT君へ。
今回の人吉旅行でインスピレーションは閃いたでしょうか?
心に響く名曲の完成を気長に待っております(*^_^*)。
〔終〕


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近の記事

最近の記事