2018年4月1日

東京都庭園美術館(旧朝香宮邸) アール・デコの館

梅の香に誘われて、白金にある東京都庭園美術館特別展「装飾は流転する」を見学してきました(平成30年2月下旬、東京都港区、特別展入館料1100円)。

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(写真は、本館・次室(つぎのま)。中央に立つのは、アンリ・ラパンがデザインした「香水塔」。)
東京都庭園美術館の本館は、旧朝香宮邸です。
アール・デコ全盛期の20世紀初頭(大正~昭和初期)、朝香宮鳩彦王(やすひこおう)が建築させたもので、内装プロデュースを仏の芸術家アンリ・ラパンに任せました(公式HPより。以下同じ。)
アンリ・ラパンは、内装プロデューサーとして、仏の芸術家仲間(ガラス工芸家のルネ・ラリックなど)に声掛けし、扉やシャンデリアなどの製作を割り振りました。
自らも、壁画を描いたり、「香水塔」(冒頭の写真)のデザインを担当しています。

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(写真は、本館・正面玄関のガラスレリーフ扉ルネ・ラリックの作品)
そのため、本館の内装は幾何学模様を主とした装飾に彩られ、「アール・デコの館」とでもいうべき美の粋の空間を現出しています。2015年(平成27年)には、国の重要文化財に指定されました。

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(写真は、本館・大客室の扉に嵌め込まれたエッチング・ガラス。マックス・アングランの作品)
通常、館内の写真撮影は不可ですが、展覧会によっては撮影可能となることがあります(年1回程度)。
今回開催の特別展「装飾は流転する」でも撮影可能でした(但し、三脚・一脚・自撮り棒のほか、望遠レンズも使用不可。そのため、今回掲載の写真は、デジ一眼ではなく、コンデジで撮影しています。)。

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(写真は、本館・大食堂の植物文様の壁画と扉。壁画はレオン・ブランショの作品。仏で製作された当初はコンクリート製でしたが、日本への運搬中にヒビが入ったため、型取りの上、石膏で作り直し、銀灰色で塗装したそうです。)
他方、新館部分は、展示室・喫茶コーナー・土産コーナーなどになっています。

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(写真は、新館に通じる通路のガラスが床に落とした影。不思議な文様を描いていたので……)
美しい日本庭園もあります。
梅の花が見頃を迎えていました。

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そうそう、肝心の特別展「装飾は流転する」ですが……
斬新かつ先鋭的?な作品の数々でした。

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(写真は、橙が一番印象的だった作品。何匹ものパンダが宙を舞っていました(;^ω^))
〔終〕


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