2017年5月21日

古都の春’17 ③海住山寺と当尾の里

二日目は、京都府木津川市(旧・加茂町)にある三つの古刹=海住山寺、岩船寺、浄瑠璃寺を訪ねます。
海住山寺は二度目、岩船寺と浄瑠璃寺は三度目の訪問です(平成29年4月上旬)。
JR大和路線の終点・加茂駅から、木津川市コミュニティバス(※)に乗車し、海住山寺口バス停で下車。
胸突き八丁の急坂を約15分登りきると、海住山寺に到着です(入山料200円)。
この寺は、南山城きっての桜の名所なのですが……
寒さの影響から、まだ蕾でした。

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(写真は、鎌倉期の国宝・五重塔
麓へ下ると、そこは恭仁宮(くにきゅう)(山城国分寺)の跡
奈良時代のほんの一瞬だけ、此所が都になったことがありました。

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恭仁宮跡バス停から、加茂駅経由でコミュニティバス(※)を乗り継ぎ、岩船寺前バス停で下車。
岩船寺は目の前です(拝観料400円)。

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(写真は、室町期の重文・三重塔
岩船寺のベストシーズンは紫陽花と紅葉の時期ですが、当日も静かで美しい佇まいでした。
ここからは、しばし当尾(とうの)の里の石仏巡り
「当尾」とは岩船寺、浄瑠璃寺周辺の地名で、「寺院の塔が立ち並ぶ尾根」が由来と云われています。

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(写真は、当尾の石仏の代表格・笑い仏。なお、石仏自体が傾いています・笑)
浄瑠璃寺は平安期の本堂九体の阿弥陀如来三重塔、それに浄土庭園が残る国宝の寺(境内自由、本堂拝観料400円。なお、庭園は国特別名勝・史跡)。

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本堂内の暗闇に並ぶ黄金の九体阿弥陀如来は、何度見ても息を呑む美しさ……。
当日は、吉祥天女像(重文)も開扉されていました。
参道や境内には、白木蓮(ハクモクレン)や三椏(ミツマタ)、馬酔木(アシビ)などの早春の花が咲き誇っています(桜も若木ながら、ちらほら……)。

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本日の巡礼は、ここまで。
浄瑠璃寺前バス停から、奈良交通の急行バスでJR奈良駅へ戻りました。
なお、当日は、海住山寺への急坂で意気投合した熟年男性・Dさん(木津川市在住)と行動を供にしました。
恭仁宮跡からオンデマンド方式のコミュニティバス(※)に乗れたのも、Dさんが事前予約してくれたお陰です。
ありがとうございました。
※木津川市コミュニティバスは、本数が少なく、また一部路線はオンデマンド方式(乗合タクシー、1時間前までに電話予約が必要)なので、事前に調査されてから利用されることをお薦めします。
〔④室生寺 へ続きます〕


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