2017年1月5日

山陰粧う ③月山富田城跡と鷺の湯温泉「さぎの湯荘」

足立美術館から車で約10分、月山富田城跡に到着です(平成28年11月上旬、島根県安来市、国史跡、日本百名城)。
安来市立歴史資料館の駐車場にレンタカーを駐めました。ここからスタートすると、城跡をまんべんなく周遊できる上、観光案内所で城跡と城下町(広瀬)の地図をゲットできるので、お薦めです。

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月山富田城は、山陰に覇を唱えた戦国大名・尼子氏の居城です。
毛利元就によって落城し、関ヶ原の後には、豊臣大名の堀尾吉晴が入り、近世城郭として整備されました。
吉晴が、後に松江城を築いて移転したため、廃城となっています。
建物は現存していませんが、雄大な石垣群が見所です。ただ、城跡は工事中で、中腹にある山中御殿跡までしか見学できませんでした(※訪問当時の情報です)。
城跡の周囲には、尼子氏や堀尾氏関連の史跡が点在しています。
中でも、次の史跡が印象に残りました。
1.尼子経久・清定の墓(洞光寺)
  戦国大名・尼子氏の基礎を築いた経久(及びその父・清定)の墓です。
大河ドラマ「毛利元就」では、故・緒形拳さんが経久を演じ、渋い演技で魅せてくれました。
ここからは、城跡を正面に望むことができます。

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2.新宮党館跡 
新宮党は経久の次男・国久を首領とする一族で、尼子氏の軍事力の中核でしたが、甥で当主の晴久(経久の嫡孫)によって滅ぼされてしまいました。館跡には、国久一族の墓が残されています。
なお、後に山中鹿之助らによって擁立され、播磨・上月城で自刃することになる尼子勝久は、新宮党の生き残り(国久の孫)です。

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3.堀尾吉晴の墓
  巨大な五輪塔です。たまたま訪問時に法要が始まるところでしたので、参列させていただきました。
松江市内にある堀尾家菩提寺(円成寺)のご住職が、法要を執り行われていました。
法要に参列されていた松江観光協会の方(K様)から、いろいろお話しを伺うこともできました。吉晴は松江を開府した人物ですが、平成27年に松江城天守が国宝指定されたこともあり、その業績を見直す気運が高まっているそうです。

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そろそろ時間は午後3時。
本日の宿は、足立美術館に隣接する鷺の湯温泉「さぎの湯荘」です。

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(写真は、貸切露天風呂「岩露」)
小綺麗な宿で接客や食事もよく、さっぱりした泉質(含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉)も非常に気に入りました。男女別の大浴場・露天風呂の外、二つある貸切風呂も無料で利用できます(予約制・利用時間50分)。なお、全て源泉掛け流しです。

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泉質が最高だった上に、前夜(サンライズ出雲の車中)はよく眠れなかったので、当夜は早々と眠りに落ちました。
〔④霊峰大山周遊 へ続きます〕


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