2016年5月18日

紀の国の庭園 ⑥高野山霊宝館

橋本駅から南海高野線・ケーブルカー・バスを乗り継いで、霊場・高野山に到着しました(平成28年5月上旬、11年ぶり2回目)。
途中、九度山駅は、今話題の大河ドラマ「真田丸」の影響で、幟やらラッピングやらで赤一色でした。
また、車窓は山中から雲がわき出る神秘的な光景の連続。
それに気付いた南海電車の外人乗客達が次々とカメラを取り出し、撮影に興じていました。
噂には聞いていましたが……乗客の約半分が外人です(世界遺産認定+昨年の開創1200年の影響でしょう)。
さて、激しい雨の中、もはやレンタカーもなく、大荷物(キャリーバッグ+カメラバッグ+傘)を抱えたまま、チェックイン前の微妙な時間帯(※)に高野山入りしてしまった橙……。
こんな時は屋根のある所に限ります。
高野山霊宝館へ向かうことにしました(入館料600円、各種割引あり、年末年始休、館内にコインロッカーあり)。
霊宝館の前庭です。
見頃を迎えたシャクナゲ(石楠花)が、新緑と雨に濡れていました。

画像
画像

当日の霊宝館で、特に印象に残った展示物は、以下の3点です。
① 春期企画展の金銀字交書一切経(国宝)
紺紙に金銀泥の字で経と絵画を描いた装飾経。
これ以上の贅沢はないのだけれども、落ち着いた美しさを感じます。
② 快慶作の深沙大将立像(重文)
首に髑髏、腹に人面、両膝に象の頭という奇抜な仏像。
西遊記の沙悟浄のモデルとも云われています。
③ 奥之院経蔵額(石田三成寄進、重文)
慶長4年(1599年)、石田三成が母親の供養のために奥之院経蔵(重文)に奉納した額です。
1599年といえば、関ヶ原合戦の前年……背筋がゾクッとしました。
「真田丸」では山本耕史さんが、切れ者だけど熱い心の三成を好演されていますね。
なお、人気の高い運慶作の八大童子立像(国宝)は、常設展示されていませんので、ご注意を。
今年(平成28年)は7月~10月の大宝蔵展で展示される予定です(詳細は霊宝館の公式HPでご確認ください。)。
さて、本日の宿は「金剛三昧院」。つまり、宿坊です。
高野山内に52ある宿坊の中でも、金剛三昧院は国宝の寺として著名です。

画像

(写真は、国宝の金剛三昧院多宝塔)
明日は早起きして勤行(6:15~)に参加する予定。
熱いお風呂で冷えた体を温め、精進料理をいただいた後は、早々に床につきました。
※ 高野山の宿坊は、チェックイン前やチェックイン後でも、基本的に荷物を預かってくれます。
〔⑦金剛峯寺「蟠龍庭」 へ続きます〕


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近の記事

最近の記事