2016年5月17日
紀の国の庭園 ④根来寺庭園
2日目は、和歌山市内から紀ノ川沿いに根来(ねごろ)・粉河(こかわ)を経て、高野山までの行程です(平成28年5月上旬)。
まずは、和歌山県岩出市の根来寺へ(国史跡、入山料500円)。
13年ぶりの訪問です。
根来寺は、戦国期、隣国・和泉国にわたる広大な領地と多数の僧兵を擁していました。
信長には終始協調したものの、秀吉に抗ってしまった結果、天正13年(1585年)、大塔(国宝)などを除き全山消失の憂き目を見ました。
その後、紀州徳川家の庇護を得て、江戸期に堂塔伽藍が再建されています。
早速、光明殿で靴を脱ぎ、根来寺庭園(国名勝、書院庭園)を拝観します。
目に入った瞬間、心震える美しさです。
書院庭園は、小堀遠州の作と伝わる池泉回遊式庭園です(公式パンフより)。
山の斜面を利用した池泉部分と、その前面に広がる石庭部分とが見事に調和しています。
庭園を拝観した後は、根来寺の象徴である大塔(国宝)、大師堂(重文)、大伝法堂の内部を順次拝観。
特に、大伝法堂の巨大な諸仏は圧巻でした。
(写真は、大伝法堂から仰ぎ見る国宝・大塔)
根来寺を後に、開通したばかりの京奈和道(岩出根来IC→紀ノ川IC、無料)を走行し、次の目的地・粉河寺を目指します。
〔⑤粉河寺庭園 へ続きます〕