2015年11月23日
国分寺・小金井紅葉散歩 ②江戸東京たてもの園
殿ヶ谷戸庭園から車で約10分、小金井公園の一画に江戸東京たてもの園はあります(東京都小金井市、入園料400円、月休)。
都内に散在していた各時代の歴史的建物が園内に移築・展示されています。
その中でも、お目当ては次の3つです。
1.旧自証院霊屋(きゅうじしょういんおたまや)
三代将軍徳川家光の側室・お振の方の霊屋です(江戸前期)。元は、新宿区市ヶ谷富久町にありました。尾張徳川家に嫁いだ娘が建立したそうです(公式パンフより)。時代を反映し、豪華ですね。
2.高橋是清邸(たかはしこれきよてい)
明治~昭和初期に蔵相・首相を歴任した高橋是清の旧邸です。元は、港区赤坂にありました。彼は、二・二六事件で暗殺されますが、その現場は当邸宅2階の書斎・寝室でした。
庭園も、組井筒を水源とした流れと、雪見灯籠などを含む景観が復元されています(公式パンフより)。
3.三井八郎右衛門邸(みついはちろうえもんてい)
全国各地(京都、大磯、港区今井町等)にあった三井財閥の邸宅の一部を、戦後間もなく、港区西麻布に集約・移築したものだそうです(JTBパブリッシング「元勲・財閥の邸宅」72頁~より)。
さすが三井というべきで、建物の細部から調度品に到るまで、華麗で緻密な造りでした。
園内の紅葉も、そろそろ見頃を迎えるところ……。
(写真は、天明家)
(写真は、前川國男邸)
園内にあるうどん店「蔵」にて、細くてコシのある武蔵野うどんを賞味し、晩秋の江戸東京たてもの園を後にしました。