2015年6月24日

日光の秘湯へ ②国宝・妻沼聖天山

翌朝、雨が上がり、「こまゆみの里」の露天岩風呂にも入浴できました。
宿を発ち、山王林道を走破し、戦場ヶ原(三本松駐車場)で小休止。
しかし、上空は厚い雲に覆われていて、これではクリンソウが映えません。
そこで、今年のクリンソウは諦め、急遽、目的地を妻沼聖天山(めぬましょうでんざん、埼玉県熊谷市)に変更しました。
国道(R122等)を真っ直ぐ南下すれば到達しますし、埼玉北部の天気予報は晴れだったからです。
妻沼聖天山本殿(登録名称「歓喜院聖天堂」)は、江戸中期の建物。
8年間の保存修理工事を経て、平成24年に国宝指定されました。
埼玉県では初の国宝建築物です。

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ここの必見は、本殿外壁を彩る豪華絢爛な彫刻群です.
「埼玉の小日光」とも呼ばれています。

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約300の彫刻があり、一つとして同じ物はないそうです。
例えば、廻縁下の猿の彫刻群は皆異なるポーズをとっていますし、一見同じような金龍の彫刻群も、口の開き方等が微妙に異なっています。

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激流に落ちた「猿を救う鷲」の図です。
襲っているように見えるのは私だけでしょうか……。

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拝観料は700円とかなり高めですが、地元ボランティア(阿うんの会)の方が彫刻の一つ一つを懇切丁寧+ユーモアたっぷりに説明してくれたので※、元は取れた気分です。梅雨の晴れ間の暑い中、ありがとうございました。
※ボランティアの方による説明は開始時刻が決まっています。事前にご確認ください。
境内には、様々な種類の紫陽花も咲いていました。

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妻沼聖天山には、他にも、貴惣門(重文。屋根の形が珍しい)や、斎藤実盛像(芭蕉の句「むざんやな 甲かぶとの下の きりぎりす」で有名な武将)などの見所があります。
日光から埼玉の小日光に来た訳ですが、その選択に誤りはなかったようです。
大満足で、妻沼聖天山を後にしました。


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