2015年5月22日

真夏の伊達紀行【4日目 栗原の史跡と瑞鳳殿】

4日目は、どんよりとした曇り空。
まずは、政宗の重臣・茂庭綱元の墓を訪ねます(宮城県栗原市文字)。
「独眼竜」では村田雄浩さんが演じていました。

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この一見モアイ像を思わせる仏様が墓石です。綱元自らが彫ったと云われています。
「九戸政実首級清めの池」です(栗原市三迫)。

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彼は、一族の南部信直と争いましたが、豊臣政権に対する反乱とみなされ、この地で処刑されました(九戸政実の乱)。
この乱の過程は、小説「天を衝く」(高橋克彦 著)に詳しいです。
東北道で仙台へ。
陸奥国分寺を訪れます。薬師堂(重文)は、政宗による再建です。

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国分尼寺にある和賀忠親の墓です。

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彼は陸奥国和賀郡(岩手県北上市周辺)の領主でしたが、秀吉の奥羽仕置で改易されました。
関ヶ原の際、政宗の援助を受け、旧領奪還の戦(vs南部家)を敢行しましたが、あえなく敗退……。
政宗に責めが及ばないよう、自刃して果てました。
しかし結局、政宗は責任を取らされ、家康に百万石のお墨付きを反故にされたと云われています。
この日最後の目的地、経ヶ峯の「瑞鳳殿」を目指します。ここも久しぶりです。
瑞鳳殿は政宗の霊屋(墓)。七夕飾りが揺れていました。

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戦災で焼失後、再建されたものですが、極彩色の桃山調建築です。

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経ヶ峯には、二代・忠宗の霊廟「感仙殿」と、三代・綱宗の霊廟「善応殿」もあります(ともに再建)。
綱宗といえば、小説「樅ノ木は残った」(山本周五郎 著)で知られる伊達騒動ですね。

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仙台市内には、他にも、仙台城跡、大崎八幡宮(国宝)、伝・支倉常長の墓(光明寺)など、政宗ゆかりの史跡が目白押しです(今回は再訪を見送りました)。
この日は、岳温泉の「扇や」泊(福島県二本松市)。
酸性泉という全国的にも珍しい泉質で、源泉掛け流し。白い湯の花が舞う極上の湯です。
この湯に癒やされたくて、時折訪問しています。
(5日目へ続きます)


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