2025年4月23日
月と雪の千曲回廊 ③雪の別所温泉と上田市立美術館
3日目(最終日)、別所温泉「旅館 花屋」で迎えた寒い朝(令和7年2月上旬、長野県上田市)。
寒いのも当然で、一面の銀世界でした!


朝食後、荷物を宿に預け、別所温泉は初めてというTさんとともに温泉街を巡ります。
北向観音 南向きの善光寺本堂と向き合う北向きのお堂です。

(手水鉢も源泉掛け流し)
安楽寺(拝観料300円)

日本唯一の八角三重塔(国宝)も雪化粧。


常楽寺(拝観料100円)

石造多宝塔(国重文)の建つ場所は、北向観音が出現した地と伝えられます。

平維茂将軍塚 能の演目「紅葉狩(もみじがり)」で戸隠山の鬼女紅葉を退治した将軍の塚と伝えられています。

宿で荷物を受け出し、上田電鉄別所線に乗車して上田駅へ。
ここで上田城に行くというTさんと別れ、ちょうど来たバスに乗車し、上田市立美術館(サントミューゼ)へ(観覧料企画展+常設展1200円、火休・年末年始休)。
特別展「ハッケン!上田の仏像」が開催中でした。

長福寺の弥勒菩薩立像や清水寺の聖観音菩薩立像(いずれも国重文)など、上田市周辺地域を代表する仏像が一堂に会しており、見応え十分!
信仰上か権利上の問題から仏像は全て写真撮影不可でしたが、一番奥の展示室内の人物座像4点(いずれも国重文)は撮影可でした(*^o^*)
特に、鎌倉・建長寺の北条時頼坐像(国重文・鎌倉国宝館寄託)は存在感抜群!



建長寺からの出品理由は、開山の蘭渓道隆が、先程訪れた安楽寺開山の樵谷惟仙和尚と師弟関係にあったため(実に770年ぶりの再会)、とのことです。
(蘭渓道隆坐像 国重文)
(惟仙和尚坐像(手前)と恵仁和尚坐像(奥) いずれも国重文)
〔月と雪の千曲回廊 終〕