2018年12月16日
信州の鎌倉 塩田平の秋 ③国宝・安楽寺八角三重塔
田沢温泉から車で約15分、別所温泉の温泉街に到着です(平成30年11月中旬、長野県上田市)。
まずは、温泉街の一番奥にある安楽寺へ。
この寺には、我が国唯一の八角三重塔があります(国宝、拝観料300円)。
鎌倉末期(1290年頃)の建立で、我が国最古の禅宗様建築。
屋根は柿(こけら)葺き。
一見、四重塔にも見えますが、一番下の屋根は裳階(もこし)=ひさし又は霧よけの類です(以上、公式パンフより)。
紅葉は見頃を一週間は過ぎていた感……
なお、三度目の訪問になりますが、暗い場所にあるので、いつも撮影には苦労します。
続いて、近くの常楽寺へ(拝観料100円)。
見所は、本堂裏の石造多宝塔です(国重文、鎌倉中期)。
ここは別所温泉の信仰の中心・北向観音が出現したと伝わる場所。
昼なお暗い杉木立の中、苔むす石造多宝塔の佇まいに惹かれます。
山内の紅葉は終わりかけでしたが、その発色は素晴らしいものでした。
〔④前山寺「未完成の完成の塔」 へ続きます〕