2018年2月1日
石見銀山への道 ⑤益田の雪舟庭園(医光寺・万福寺)
津和野から益田へ、R9を北上します(平成29年11月中旬、島根県益田市)。
益田は、中世、石見の有力国衆・益田氏が支配した地です。
応仁の乱が終結した年の翌年(文明10年=1478年)、一人の禅僧が益田氏の許を訪れます。その禅僧の名は、雪舟。
雪舟は、益田の二つの寺(医光寺と万福寺)に庭園を遺しました。
まずは、医光寺へ(年中無休、拝観料500円)。
この寺の雪舟庭園は、裏山を利用した池泉鑑賞半回遊式庭園です(国史跡・名勝)。
(春には、写真右上の枝垂れ桜が咲き誇るそうです。)
寺の公式パンフには、「鶴を形どった池の中に亀島を浮かべています」とありますが、どうでしょう?
橙の目には、池の中に鶴島と亀島を浮かべているように映りました。
(写真は、医光寺の総門。元は益田氏の居城・七尾城の大手門でした。)
続いて、車ですぐの万福寺へ(年中無休、拝観料500円)。
室町期の本堂は国重文。
万福寺の雪舟庭園は、須弥山石(※築山の頂きにある烏帽子形の石)を中心とした池泉観賞兼回遊式庭園です(国史跡・名勝)。
医光寺の庭園よりも、より静的で観念的な感じがしました。
雪舟は益田で亡くなり、墓も遺っています。
ただ、今回の旅で参拝することはできませんでした。
〔⑥温泉津温泉「輝雲荘」「薬師湯」 へ続きます〕