2015年7月5日

伊達の御殿湯 青根温泉「湯元不忘閣」

大学時代の友人S君の結婚式で仙台へ(平成27年7月上旬)。
青根(あおね) 温泉の「湯元不忘閣(ゆもとふぼうかく)に前泊しました(10年ぶり2回目)。
ここは、伊達家62万石の御殿湯。6つの風呂は全て源泉かけ流し。うち貸切が2(無料・予約不要)、あとは男女入替制になっています。
まずは、「蔵湯」へ。四つ並んだ蔵の一番奥が貸切制の浴室になっています。

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ヒノキの香り漂う空間を独占できました。
青根温泉の泉質は、単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。炭酸水素イオン、硫酸イオン及びメタケイ酸を多く含有しており、湯冷めしにくい美肌の湯です。
続いて、「新湯」へ。こぢんまりした石造りの浴槽ですが、それだけに落ち着きます。

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休憩を挟んで、貸切半露天の「亥ノ輔の湯」へ。
不忘閣では一番新しく、一番小さい湯です。ここも落ち着いて入浴できます。

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旧湯治部(国登録有形文化財)の個室で、これまた素晴らしい夕食を頂いた後、いよいよ平成20年に復活(リニューアル)した「大湯 金泉堂」へ。
石造りの大浴槽と青森ヒバの香り漂う、極上の湯屋です。

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不忘閣の代表的景観が、伊達の歴代藩主が滞在した「青根御殿」(国登録有形文化財)です。
昭和7年の再建ですが、忠実に復元されたものです。

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朝8時50分からは、御殿内部の見学ツアーも開催されています。
伊達家ゆかりの書画骨董を解説付きで拝見することができ、お勧めです。
伊達みきおさん(サンドウィッチマン)のご先祖(大條薩摩守)が署名している古文書もありました。

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御殿からは、晴れた日には仙台の街と城を望むことができます。
小説「樅ノ木は残った」のモデルといわれる樅も、間近にスクっと立っています。
このように、青根温泉・不忘閣は、湯守の伝統を維持発展させているとともに、食事も素晴らしく、また、宿全体が文化財ともいえる温宿なのですが(日本秘湯を守る会にも加盟)、従業員の方の話によると、知名度は今ひとつなのだとか……。

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アクセスも決して悪くないので※、近隣の名湯(峩々温泉、鎌先温泉等)ともども、その佳さを多くの人々に知って頂き、いつまでも残ってほしいと思います。
※ 仙台駅より高速バスor白石蔵王駅より路線バス いずれも終点・宮城蔵王ロイヤルH下車+宿の送迎で、トータル約1時間30分

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最後に、危うく書き忘れるところでしたが、40代にして素晴らしい伴侶に出会えたS君、結婚おめでとう。


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