2024年9月16日

青森に架かる虹 ②八甲田山雪中行軍遭難資料館、棟方志功記念館と浅虫温泉「辰巳館」

2日目は八甲田山の紅葉を満喫する予定でしたが……
秋の嵐が襲来し、八甲田ロープウェーも朝から運行停止のため、八甲田山中を早々に抜け、青森市内の資料館・美術館を巡ることにしました(令和5年10月上旬)。

まずは、八甲田を青森市側に下った地点(幸畑)にある八甲田山雪中行軍遭難資料館(入館料270円、2月第4水木休・年末年始休、青森市)へ。

当館は、日露開戦を目前にした明治35年(1902年)、冬の八甲田山で発生した八甲田山雪中行軍遭難事件~旧陸軍第8師団歩兵第5連隊(青森連隊)は参加210名中199名が死亡、別行程をとった同31聯隊(弘前連隊)は参加38名全員生還~に関する資料を展示する資料館です。
(救出・生還した後藤伍長の像 但し、本物は八甲田山中にあり、こちらはレプリカです)

この凄惨な雪中行軍は、新田次郎氏原作の小説「八甲田山死の彷徨」によって全国的に知られました。
「八甲田山」の名で映画化もされています(昭和52年・1977年)。高倉健さんと北大路欣也さんのW主演、三國連太郎さん、丹波哲郎さん、緒形拳さん等豪華キャストの名作です(T君も旅行前に鑑賞・予習してきた模様?)。

かねてから一度は当館を訪れたいと思っていました。

両連隊の行軍行程や装備の違い等が、電光パネルや人形等を使用して解りやすく展示されています。

隣接する幸畑陸軍墓地へ。
雪中行軍で遭難死した青森連隊将兵の墓碑が並んでいます。

ただ、将校と兵卒の墓碑には歴然とした差がありました(合掌)。

旧陸軍歩兵第五聯隊(青森連隊)正門(現:青森高校正門)にも立ち寄りました。

ここは青森第5連隊の雪中行軍隊が出発した場所。
遭難死したはずの雪中行軍隊が夜間に還ってきた、という伝説(怪談)もあるとか……

青森市内を移動し、棟方志功記念館(入館料550円、月休)へ。

青森が生んだ世界的な「板画」家・棟方志功の作品を多数展示しています。
※「版画」ではない、とのことです。

館内は原則撮影可。

なお、当館は令和6年3月で閉館。所蔵品は青森県立美術館に専用コーナーを設けて展示予定とのことでした。

美しい庭園もありました。

やや遅めの昼食を、煮干し中華の名店「中華そば ひらこ屋 きぼし」で。
私は二八ぼし背脂を美味しく頂きましたが、T君はわやきぼし(こいくち)の苦さに悶絶していました(*^o^*)

さて、本日の宿は、浅虫温泉「辰巳館」です。
宿に到着する頃には天気も回復。途中、美しい虹も現れました(今回の旅2度目)。

早速、入浴を。
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉の源泉掛け流しです(*^▽^*)

※浴場の写真は、他に入浴者がいない状況で撮影したものです。

夕食は陸奥湾の海の幸が並びます。
特に、アワビの蒸し焼き(踊り焼き)と海鮮鍋(ホタテ、メバル等)は絶品でした(*^▽^*)

〔③青函連絡船メモリアムシップ八甲田丸とねぶたの家ワ・ラッセ へ続きます〕


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