熊本福岡新緑紀行 ⑥立花氏庭園その1 立花家史料館
水郷柳川に到着。
柳川藩立花家11万石の城下町です(令和4年4月下旬、福岡県柳川市)。
(正門から望む白亜の西洋館)
立花氏庭園(国名勝)は柳川藩主・伯爵家であった立花家の旧邸宅。
その広大な敷地内には、旅館・料亭でもある「御花」(大広間、西洋館等が公開エリア)、その庭園「松濤園」、立花家の美術工芸品を収蔵する立花家史料館などが所在します。
順路に従い、まずは立花家史料館へ(御花松濤園等との共通入館料1000円、展示替期間中休)。
嬉しいことに、館内は写真撮影自由です(*^o^*)
※但し、一脚、三脚、ストロボ等は禁止です。
まずは、素晴らしい刀剣類を。
吉光(国宝)、長光(国重文)、雷切丸等の名刀が並びます。
(国宝 短刀 銘 吉光 鎌倉時代 伝・足利尊氏より拝領)
(国重文 剣 銘 長光 鎌倉時代 立花宗茂所用)
(脇差 無銘(雷切丸) 鎌倉~室町時代 伝・立花道雪が雷を切り半身不随になった刀)
武具・甲冑類も一級品。
(伊予札縫延栗色革包仏丸胴具足(いよざねぬいのべくりいろかわつつみほとけまるどうぐそく) 桃山時代 立花宗茂所用)
(馬具~鞍と鐙 大友家由来の立花家の家紋「杏葉紋」入り)
平和が続いた江戸時代の美術工芸品も充実。
(蒔絵を散らした駕籠 こちらは立花家のもう一つの家紋「祇園守紋」入り)
(能装束)
(貝合せの合貝)
ミュージアムショップも充実した品揃え。
刀剣類の絵はがき、立花家家紋(祇園守紋・杏葉紋)の缶バッチ、同紙クリップなどを購入しました(*^▽^*)
余談ですが、立花宗茂は橙が日本史上で最も好きな人物です。
秀吉に愛され、九州征伐や朝鮮出兵では鬼神の働き。
関ヶ原では豊臣家への恩義から西軍に与したため改易されましたが、徳川家の信任を得て大名に返り咲き、最終的には旧領・柳川にほぼ同じ石高で復活しました。
この奇跡のような人生も、彼の高潔な人柄やそれに惹かれた人達故だと思います(……見倣わなければ)。
〔⑦立花氏庭園その2 御花松濤園 へ続きます〕