2022年8月7日
熊本福岡新緑紀行 ②隈部氏館跡と熊本県立装飾古墳館
九州道・植木ICから車で約30分、隈部氏館跡に到着です(令和4年4月下旬、熊本県山鹿市、国史跡、見学自由、無料駐車場あり)。
秀吉による九州征伐後の1587年に起こった肥後国衆一揆。
隈部親永はその中心人物でした。
肥後国主・佐々成政では対処できず、鍋島・立花・小早川等の周辺領主の援軍を得て、ようやく一揆は鎮圧。
(庭園跡)
この結果、隈部氏を含む肥後国衆の大半が滅亡しました。
佐々成政も責任を取らされて切腹。
降伏した隈部親永主従を預かった立花宗茂は、武士の名誉を重んじ、柳川城黒門前で放し打ち(同数の相手と決闘させる形での処刑)としたそうです(立花宗茂のこういうところが好きです)。合掌……
(館跡に残る隈部親永の供養墓)
続いて、山鹿市街地にほど近い熊本県立装飾古墳館へ(月休・年末年始休、入館料430円、無料駐車場あり)。
(建物は、建築家・安藤忠雄の設計)
熊本県は装飾古墳(古墳内部の石室や石棺等を浮き彫りや彩色等で彩った古墳)の集中地(全国の約30%が熊本県、公式パンフより)。
当館には、熊本県内にある代表的な装飾古墳の精巧なレプリカが展示されています。
(千金甲1号(甲号)古墳 熊本市 同心円文の浮き彫り・彩色が特徴的です)
(筆頭格のチブサン古墳 山鹿市 名前の由来は乳房のように見える文様から)
(弁慶ヶ穴古墳 山鹿市 船や馬の文様が描かれています)
レプリカなので写真撮影も自由(*^▽^*)
他のお客様もいませんでしたので、好きなだけ見学することができました。
なお、チブサン古墳(国史跡)は当館の近くに立地し、曜日・時間・人数限定ながら実物(石室内部)を見学することも可能です(山鹿市立博物館で受付、見学料100円)。
〔③八千代座 へ続きます〕