別所温泉「玉屋旅館」
コロナ禍が始まっていましたが、やむにやまれぬ本業で信州上田へ出張(令和2年3月中旬、長野県上田市)。
北陸新幹線の車内も街も寂しい……(しかし地元の方は意外とマスクをしていない……)。
せっかく上田まで来たので、本業遂行後に名湯・別所温泉に一泊することにしました。
上田と別所温泉を結ぶ上田電鉄別所線は、昨秋(令和元年10月)の台風で千曲川に架かる鉄橋が流されたため、上田駅~城下駅間が代行バス輸送となっていました。
別所線に乗車するのは、実に約30年ぶり。
車窓にギザギザの独鈷山(とっこさん)を眺めながら、トコトコ揺られること約25分。
乗客が3人まで減ったところで、終点・別所温泉駅に到着です。
本日の宿は別所温泉の老舗旅館「玉屋旅館」です。
泉質は単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)。
硫化水素臭が仄かに薫りツルスベになる美肌の湯が、源泉のまま掛け流されています。
(写真は二つある浴場のうち「明月」の露天風呂) ※他に入浴客がいない状況で撮影したものです。
宿泊客も少なめでしたが、宿のコロナ対策は徹底していました(全スタッフがマスク着用、手指用消毒液も館内随所に置かれていました。)。
夕朝食も個室の食事処なので安心。
夕食のメニューでは、「蛤吸い 土瓶仕立て」、紅塩で食する「信州プレミアム牛の温石焼き」、それに〆の「山菜釜めし」が特に美味でした(*^o^*)
宿の目の前にある別所温泉の外湯「大湯」にも入浴しました(入浴料150円。宿泊者割引あり。第1・3水休)。
浴室は広々としており、こちらも名湯・別所の湯の源泉掛け流し。
心なしか宿の湯よりも成分が濃いように感じました(*^▽^*)
翌朝の目覚めは爽やか。
時節柄、観光はせずに、ふたたび別所線に揺られて別所温泉を後にしました。
〔終〕
【追記】宿泊当時、既にコロナ禍は始まっていましたが、未だ都道府県を跨ぐ移動自粛は要請されておらず、緊急事態宣言なども出されていない状況でした。この後、約3ヶ月間、橙は温泉宿泊を自粛することになります……