2019年12月1日

音羽の鳩山会館 秋薔薇とステンドグラス

秋薔薇の季節に、文京区音羽の丘に立つ鳩山会館を訪れました(令和元年10月下旬、東京都文京区)。
東京メトロ有楽町線・護国寺駅から徒歩8分。
音羽通りに面した正面入口から急坂を登ると、鳩山会館に到着です(月休、1・2・8月休、600円、無料駐車場2台分あり)。
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鳩山会館は、大正13年(1924年)、後に首相となった鳩山一郎の住居として建築されました。
平成8年(1996年)から「バラとステンドグラスの鳩山会館」として一般公開されています(公式パンフより)
早速、館内へ。
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赤絨毯の敷かれた階段の上、玄関ドアの向こうにステンドグラスが見えていますが……
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これがフェイク。実は背後のステンドグラス(鳩)が、ドアのガラスに映っているのです。
庭園に出ると、秋薔薇が見頃。
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薔薇のアーチもありました。
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館内に戻ります。
一番の見所は、大階段踊り場にあるステンドグラスです(公式パンフの表紙に使用されています。)。
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画題は、斑鳩法隆寺の五重塔
「鳩」の字を含むので、この図柄にしたのだとか……。
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なお、鳩山家が輩出したもう一人の首相は、幼い頃、このステンドグラスにボールをぶつけたことがあったそうですw。
2階バルコニーに出て振り返ると、鹿(と鳩)の彫像が。
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なお、エントランスで見た(フェイクの)ステンドグラスは、このバルコニーの足許部分にあります。
「鳩山一郎記念室」には、首相時代の貴重な史料が展示されています(室内写真撮影不可)。
中でも、日ソ共同宣言の打合せ中に、フルシチョフが持って暴れたというペーパーナイフ(危ないので取り上げて持ち帰ったのだとか……w)が興味を引きました。
最後に、1階ホールの照明を。
照明の模様が下部のガラスに反射してホール天井に映写されています。
スコットランドにこのような照明があり、それを気に入った一郎が取り入れたのだそうです。
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以上の見所を丁寧にご説明頂いた男性職員の方は、元は鳩山威一郎の秘書を務めた方。
そうとは知らず、失礼しました。また、ありがとうございました。
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(洋館の屋根の上に並ぶのは、鳩ならぬミミズクの彫像)
以下、余談となりますが……
橙は高校時代をこの音羽で過ごしました。
その頃にはまだ一般公開されておらず、近代建築にも興味が無かったので、今まで訪れる機会がありませんでしたが、鳩山会館への道を歩いていると、懐かしい気持ちになりました。
また、5月の薔薇の季節に訪れたいと思います。
〔終〕


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