名栗温泉「大松閣」
本日の宿は、名栗温泉の一軒宿「大松閣(たいしょうかく)」です(平成29年9月下旬、埼玉県飯能市)。
一軒宿といっても、鉄筋の新館もある立派な構え。
橙が予約したのは木造の旧館(上の写真・向かって右側の建物)でしたが、水回りを中心に大幅にリフォームされており、快適な部屋でした。
早速、大浴場(男性用「牽牛」)へ向かいます。
泉質は、低張性アルカリ性冷鉱泉。
冷鉱泉なので沸かし湯ですが、柔らかい湯で、微かに硫化水素臭もする名湯です。
大浴場には、露天風呂のほか、
源泉風呂も併設されています。
ただし、源泉温度は17℃。半身浴も厳しい冷たさです。
温泉と交互に浸かるのがお奨めで、手足浴だけでも効果があるとのこと……。
無謀にも果敢にトライしたところ、源泉→温泉の順に浸かると、身体がピリピリする不思議な感覚を味わうことができました。
夕食は、秋のフルコース。
牛モモ肉味噌漬け、鯉薄造り、きのこ鍋、松茸ご飯と、食欲を刺激する逸品が次々と並びます。
美味しゅうございました。
当旅館の料理は、埼玉県知事賞も受賞しているそうです。
食後は、貸切の源泉桧風呂「木」へ(予約制、無料)。
(奥に見える小さな浴槽は、源泉槽です。)
誰にも邪魔されず、ヒノキの香りに包まれ、非常にリラックスできました(*´∀`*)。
当旅館の周辺は、「武蔵の木曽」と呼ばれる美林の産地。
水も澄んでいて、宿の横を流れる沢にはシュウカイドウ(秋海棠)の花が咲いていました。
宿の入口には、アーチ式石造橋の名栗川橋(県指定有形文化財)が架かっていたり、
茶畑と石仏の横にバス停があるなど、郷愁を誘います。
都心から、車でも電車でも1時間強の場所に、これ程素晴らしい温泉宿があることに驚きました。
是非、再訪したい「大松閣」でした。
※ なお、浴場内の写真は、いずれも、他の入浴客がいない状況で撮影したものです。
〔終〕