2017年8月5日

彦部家住宅 奇跡の家系と秘伝の梅干

沢渡温泉からの帰途、彦部家住宅を訪問しました(平成29年7月上旬、群馬県桐生市、土日祝のみ見学可、入館料500円)。

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(写真は、国重文の長屋門
彦部家は、天武天皇の皇子・高市皇子を祖とする旧家で、室町期は足利将軍家の近臣として活躍しました(そのため、足利義教・義輝が暗殺された際には、いずれも当主が殉職しています。)。
戦国期に桐生へ定住してからも17代を数えるという奇跡の家系です(公式パンフより)

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(写真は、国重文の主屋
主屋、冬住み(隠居屋)、長屋門、文庫蔵、穀倉の5棟の建物が、国重文に指定されています。

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(写真は、主屋内部の広間(上)と奥座敷(下))

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敷地内は非常に広大で、かつ中世武家屋敷の様相を随所にとどめています。
例えば、搦め手の喰違虎口がハッキリと残っており、しかも玉石を矢筈に組んだ石垣造りです。

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竹林の中には、源義国(義家の子で、足利・新田両家の祖)の勧請と伝えられる竹ヶ岡八幡宮が祀られていたりします。

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敷地内には現在も、ご当主一家が居住されているため、土日祝日のみの公開です。
当日は、炎天下、たった一人の見学者(橙)のために、地元ボランティアの方が約30分間案内してくれましたし、ご当主の奥様自ら、冷たいお茶で接待してくださいました。
本当にありがとうございました。
なお、「写真撮影不可」の表示がありますが、「自由に撮影してください。」とのことでした。
マナーを守って撮影したつもりです。
最後に、彦部家住宅では、秘伝の「冬漬けの梅」がお土産として販売されています(500円)。
橙も購入して賞味しましたが、非常に酸っぱい梅干でした。
……原材料には「雪」が含まれます。
〔足利学校と出流原弁天池湧水 へ続きます〕


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