2016年5月17日
紀の国の庭園 ⑤粉河寺庭園
粉河寺 (こかわでら)は初めての訪問です(平成28年5月上旬、和歌山県紀の川市、駐車料500円)。
ここは、西国霊場第3番の札所。
もっとも、橙のお目当ては、本堂前の庭園(国名勝、桃山時代、無料)です。
この庭園は、実に変わっているのです。
どこが変わっているかというと……。
本堂前の崖地(石段分の高低差)を、名石・ツツジ・ソテツ等を配して埋める形で、築庭されているのです。
こんな庭園は、他に(先)例を見ません。
名石は、いずれも天を衝くが如く、豪快に配置されています。
作庭者、上田宗箇(重安)の創意が溢れ出ていて、彼の波瀾万丈の人生と重なります。
なお、使用されている名石は、雑賀崎の青石(緑泥片岩)、琴浦の紫石(紅簾片岩)、竜門山の竜門石(蛇紋岩)など。いずれも地元・紀州産です(現地解説版より)。
本堂を参拝しているうちに、雨が激しくなってきました……。
午後は、橋本市内でレンタカーを捨て(※)、南海電車で霊場・高野山へ登る予定……。
先が思いやられますが、それよりもお腹が空いてきました。
そこで、駐車場を管理している大門脇の茶店で、山菜うどんと柿の葉鮨をいただきました。
失礼ながら、期待を数倍上回る美味しさでした。
※トヨタレンタカー橋本店は、つい先頃、橋本駅の近く(徒歩2~3分)に移転し、非常に便利になりました。
〔⑥高野山霊宝館 へ続きます〕