2015年7月1日
ふたたびの奈良 ②当麻寺
近鉄奈良駅から近鉄線を乗り継いで、当麻寺駅へ。
目指すは、駅から徒歩15分の当麻寺(當麻寺 たいまでら) 。20年ぶりの再訪です。
当麻寺は、古代の東西両塔を有しながら、本堂(曼荼羅堂)や仁王門は東を向いて(二上山を背にして)おり、伽藍配置が異常です。
どうも、二上山に沈む夕日→阿弥陀浄土信仰の隆盛→伽藍配置が南北軸から東西軸へ、という流れらしいのですが……。その他にも、中将姫伝説など謎の多い寺です。
まずは、中之坊へ。見所は、東塔(国宝)を仰ぎ見る庭園(国名勝)です。
続いて、本堂(曼荼羅堂、国宝)へ。堂内では、阿弥陀浄土を具現した当麻曼荼羅(国宝)を拝観できます。
また、本堂前の金堂(重文)には、西域の武人を思わせる髭の四天王像(重文)が安置されており、必見です。
奥之院へ足を進めます。ここから眺める東西両塔(いずれも国宝。東塔は奈良末期、西塔は平安初期)は、当麻寺の代表的景観です。
奥之院では、冬牡丹も見頃でした。
最後に、西南院(さいないん)へ。美しい庭園と東西両塔、さらに飛鳥まで望むことができます。
当麻寺は、伽藍三堂(本堂、金堂、講堂)以外に、各塔頭(中之坊、護念院、西南院、奥之院)毎に拝観料を要します。
財布には優しくありませんが、それでも、是非また訪れたい寺です。
次回は、5月のボタンか、秋の紅葉の時期にでも。