2025年5月5日
隼人の風 ②隼人塚
少し早起きして、妙見温泉バス停から国分駅行きの路線バスに乗車します(令和7年2月中旬、鹿児島県霧島市)。

隼人塚バス停で下車すると、隼人塚(国史跡)は目の前です。

小高い丘に3基の五重石塔とそれを守るように4体の武人石像が鎮座しています。

そもそも隼人塚とは何か?
大和朝廷に平定された隼人族を鎮魂するための供養塔と伝えられてきましたが、近年では平安時代の仏教遺跡=鹿児島神宮(大隅正八幡宮)の神宮寺(正国寺)の遺構との説が有力です。
武人石像は四天王像だった、ということですね。

五重石塔の軸石には仏像や連子窓が彫られています。

隣接する隼人塚史跡館にも立ち寄りました(入館料180円、月休・年末年始休)。
隼人塚関連の出土物や、復元・整備過程などが解りやすく展示されていました。

徒歩数分の隼人駅からJR日豊本線の普通列車に乗車し、

加治木駅で下車。本日の本業の場所・鹿児島地裁加治木支部までは徒歩です。
同裁判所の所在地は、加治木島津屋形跡(鹿児島県姶良市)。

関ヶ原の敵中突破で知られる島津義弘は、この地で最期を迎えました。
感慨深いものがあります……

〔隼人の風 終〕