2025年3月22日
冬の松本 ③旧林家住宅 金唐革紙の館
最終日3日目(令和6年12月下旬)。
松本からの帰途、岡谷駅で下車し、旧林家住宅を訪ねました(長野県岡谷市、入館料580円→R7.4以降590円、水休・年末年始休・冬期土日祝のみ開館)。
日本の製糸業(シルク)発展の基を築いた林国蔵の旧宅で、金唐革紙(きんからかわし)と呼ばれる高級壁紙をふんだんに使用していることで著名です。
元時計職人という男性係員の方に、1時間以上マンツーマンでご案内いただきました。
まずは、主屋へ。
見事な欄間彫刻や庭園などがあります。
金唐革紙の部屋です。
特別な客のみを案内したそうで、隠し部屋のようになっていました。
こちらは復元した金唐革紙。当初はこんなに輝いていたのですね。
ランプシェードの意匠も様々。
続いて、離れ洋館へ。
漆喰の天井や組木の壁床などが見所です。
再び主屋に戻り、仏間で紫檀・黒檀・柿三種の仏壇を拝見。
仏壇ですので、上部の彫刻(迦陵頻伽)のみ撮影させていただきました。
仏間に至る廊下の欄間は「蜘蛛の巣」の意匠でした。
ご案内いただいた男性の方によれば、「これより先立ち入りご遠慮ください」の趣旨では?、とのことでした。
なるほど。
シルクで繁栄したかつての岡谷を体現している館でした。
あらためて長時間懇切丁寧にご案内いただいたことに御礼申し上げます。
〔冬の松本 終〕